Dua Lipaとポルシェの特別な911 GT3 RSがチャリティオークションへ

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「Dua Lipa Rennstall GT3 RS」がサニーヒル財団のために登場

世界的ポップスター、デュア・リパがモナコGPウィークエンド中にお披露目したのは、彼女自身がデザインを手がけた特別なポルシェ911 GT3 RS」。この特別仕様車は、チャリティオークションに出品され、収益は彼女が設立した「Sunny Hill Foundation」に全額寄付される予定である。

この“Dua Lipa Rennstall GT3 RS”は、現行の992型GT3 RSをベースに、鮮やかなターコイズを基調とし、レッド、ゴールド、ダークグリーンの渦巻き模様が施された唯一無二のカラーリングを纏っている。そのビジュアルは、彼女のツアーステージに見られる鮮烈な色彩美を彷彿とさせる。

心臓部には9,000rpmまで回る自然吸気4.0リッター水平対向6気筒エンジンを搭載し、525PSを後輪に送る7速PDKトランスミッションと組み合わせることで、0-100km/h加速はわずか3.2秒。最高速度は296km/hに達する。F1譲りのドラッグリダクションシステム(DRS)付きリアウィングやSダクト、フロントスプリッターなどにより、最高177mph(約285km/h)時に860kgのダウンフォースを生み出すエアロ性能も見逃せない。

車両は軽量化仕様の「ヴァイザッハ・パッケージ」が組み込まれており、マグネシウムホイール(サテン・パイロレッド仕上げ)やカーボン製ドライブトレイン部品によって、標準GT3 RSに比べて22kgの軽量化を実現。さらにPCCB(ポルシェ・セラミックコンポジットブレーキ)、リフティングシステム、そして赤く仕上げられたタコメーター&クロノメーターなど、スペックはまさに究極。

このプロジェクトの意義は車そのものだけではない。全収益が寄付される「Sunny Hill Foundation」は、2018年にデュア・リパが設立した非営利団体で、コソボの若者、特に女性へのSTEM教育支援や芸術・文化振興に尽力してきた。これまでに30件のSTEM奨学金や17の文化団体支援を実現し、アーティストの育成にも積極的である。

ポップ界のスーパースターが情熱を注ぎ、モータースポーツと社会貢献を融合させたこのユニークなGT3 RSは、コレクターにとって単なる希少車ではなく、「意義ある芸術作品」と呼ぶにふさわしい存在である。


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