台湾独自の自動車・バイク文化を探る | Night Shiftインタビュー

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台湾の自動車シーンは、情熱、革新、コミュニティが融合したユニークなものだ。この活気ある文化をより深く掘り下げるため、台湾の自動車・バイクメディア「Night Shift」の創設者兼編集者のエリックに話を聞いた。

Night Shiftは、エリックと彼の友人たちが大学時代に開催したバイクミーティングのプロモーションを目的にしたInstagramアカウントとして始まった。それ以来、車やバイクの文化を記録するだけでなく、台湾の日常生活のさまざまな側面を探求する多面的なブランド、クリエイティブエージェンシー、オンラインメディアへと進化している。Night Shiftは現在、台湾の自動車コミュニティにおける重要な発言力へと成長し、車とバイクの愛好家のハブとして、台湾の多様なカーライフを紹介している。

最近の活動について尋ねると、現在は他のブランドやメディアとの撮影やコラボレーションに注力する一方で、コラムの更新を続けているそうだ。将来については、エリックは今のところ詳細を伏せているが、Night Shiftはエキサイティングな計画を持っているとのこと。「私個人としては、Night Shiftを代表する新しいバイクを作るかもしれない。それに、これまでとはまったく違うコンテンツを作る途中なんだ。」

台湾独自のの自動車・バイク文化

台湾はスクーター人口が世界一多いことで有名で、これが地元の自動車・バイク文化の礎となっている。台湾では90年代半ばまで長らく150ccを超える二輪車の国内での使用が禁止されており、その規制が解除された後も高速道路で走行できないということから、現在でも台湾で見かけるほとんどのバイクは150cc以下というわけだ。エリックは、「台湾のほとんどの人にとって、オートバイやスクーターは移動手段だと思われている。それが他の国のバイク文化との大きな違いのひとつでしょう」と説明する。大多数がスクーターを実用的な乗り物として見ている一方で、バイクや自動車に情熱を燃やす愛好家のコミュニティも広がっている。

クルマに関しては、2つの主要なコミュニティがシーンを席巻しており、スタンスやバッグド(エアサスによって車高の下がった車)、パフォーマンスカーがその代表だ。しかし、台湾の法律では、日本のような国と比べて、自動車の改造に対して厳しい規制が課せられている。このことが地元の自動車文化に影響を与え、カスタマイズを探求したい人々にとって、特徴的でありながら挑戦的なものとなっている。

エリックは、「台湾の自動車やオートバイの文化は、近隣諸国に比べて少し遅れて始まり、一般の人々はこれらのニッチな分野で何が起こっているのかあまり知らない。なので私たちのことを知ってもらいたいし、理解してもらいたい。それがNight Shiftが存在する理由のひとつです」と語る。

自動車・バイク好き必見の台湾おすすめスポット

台湾の自動車文化を肌で感じたい人に、エリックはぜひ訪れてほしいスポットをいくつか紹介してくれた。「南投SAのような高速道路のサービスエリアもそのひとつでしょう」。クルマ好きなら、スーパーカーやモダンスポーツカーで知られるHubAutoのような場所はぜひ訪れたい。ヴィンテージカー好きはLeo’s Man Caveや極品車行をチェックすべきだろう。

これらに加え、台湾には車やバイク好きが集まる人気のスポットとして、さまざまなカフェがある。台北のGMS Coffee、台南のKanTan Coffee、高雄のSunset Coffeeなどは、休憩したり、仲間と話をするのに最適な場所だ。

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台湾の自動車文化は、まだ発展途上ではあるが、情熱と多様性に富んでいるようだ。Night Shiftを中心とした活気ある若者のコミュニティーに今後も注目していきたい。台湾を訪れる際は、上記したニッチな自動車カルチャーの中心となる場所を訪れて、台湾ならではの文化を探究してみてはいかがだろうか。


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