Italjetが提示する新境地——Roadster 400の誕生
ミラノで開催されたEICMA 2025において、イタルジェットはブランドの未来を象徴するまったく新しいモデル「Italjet Roadster 400」を世界初公開した。これまで同社の代名詞であったDragsterシリーズを進化させ、レトロな造形美と先進技術を融合させた“アート・イン・モーション”の名にふさわしい一台である。
クラシックと航空機から着想を得た造形
Roadster 400の外観は、往年のモーターサイクルのシルエットを思わせつつ、戦闘機を彷彿とさせるエッジの効いた造形が特徴である。造形されたサイドパネルはタービン吸気口を想起させ、スタイルだけではなくツインラジエーターに送風する機能的ダクトとしても機能する。
新開発ステアリング「DLAS」による独自の操縦性
本モデルでは、イタルジェットが誇るシングルアーム構造をさらに進化させた**DLAS(Dynamic Linkage Articulated Steering)**を初採用。精密な操作性と唯一無二の外観を両立し、Roadster 400ならではのライディング体験を提供する。
イタリアらしい工芸美とエンジニアリングの結晶
ディテールに目を向けるほど、その完成度の高さが際立つ。
- ツインAkrapovičマフラーの間に配置された高位置・露出型リアショック
- 削り出しのスポークホイール
- 美しいトレリスフレーム
いずれも、イタルジェットの「過去への敬意」と「模倣ではなく創造する姿勢」を体現している。
スクーターの概念を再定義する存在
Italjet Roadster 400は単なるスクーターではない。イタリアの美学と現代技術が調和したこの一台は、スタイル、パフォーマンス、デザインを再解釈し、スクーターというジャンルに新たな基準を打ち立てるモデルである。







