Rallycross Promoter GmbH / Red Bull Content Pool
GCKモータースポーツは2022年11月12-13日にドイツのニュルブルクリンクで開催されるFIA世界ラリークロス選手権にて、80年代、90年台を代表するイタリアの伝説的なホットハッチ「ランチア・デルタ・インテグラーレ」をベースにした新しい電気ラリークロスカー「ランチア・デルタ・Evo-e RX」をデビューさせることを発表した。
ちょうど1年前に開発が明らかにされ、国際的なモータースポーツ界を震撼させた、このレース仕様のランチア・デルタ・Evo-e RXは、フランス中部のイッソワールにあるGCKパフォーマンスのワークショップで、特注の工具と設備を使って一から設計・製造され、シャシーだけでも1,200時間以上が費やされて完成した。
過去の栄光と未来のテクノロジーを巧みに融合させた、紛れもないボディ形状は、チューブラー構造と500kW(680bhp相当)を発生する2つの最新鋭電気モーターを搭載する。
ランチア・デルタは、1980年代末から1990年代にかけて、FIA世界ラリー選手権を席巻し、5つのマニュファクチャラーズタイトルと3つのドライバーズタイトルを獲得したモデル。80年代生まれであるGCK(Green Corp Konnection)の創設者兼社長であるゲラン・シシェリは、このグループAマシンを操る同郷のディディエ・オリオールの活躍に大きく影響されていたため、彼が2020年に自社のレトロフィット部門を立ち上げる際に、ジョルジェット・ジウジアーロがデザインした象徴的なモデルが選ばれたのは明らかな選択であった。