2022年6月16日にパガーニ・アウトモビリ社が発表した、全世界5台限定のオラシオ・パガーニによるオーダーメイド車両で、価格は700万ユーロ(約9億9000万円)から。
このプロジェクトは、2018年に2人のパガーニ・コレクターがパガーニ・アウトモビリ創業者兼チーフデザイナーのオラシオ・パガーニにPagani Huayra Coupéのロングテールバージョンの製作を依頼したことから生まれ、特別部門のパガーニ・グランディ・コンプリカツィオーニが製作を手掛けた。
パガーニの哲学に基づき、芸術と科学が完全に調和して存在しうるという、無尽蔵のインスピレーションの源である偉大な博学者レオナルド・ダ・ヴィンチの創造的原則に従って細部に至るまで設計され、スタイリングのコンセプトを決定するまでには2年の歳月を要した。
この公道走行可能なハイパーカーには、60年代のイタリアのコーチビルダーやレーシングカーへのオマージュとして、クリーンなラインとしなやかでエレガントなフォルムが表現されており、その下にはパガーニが誇る最先端のメカニカルエンジニアリングが隠されている。
リアエンジンカバーはHuayra Coupéよりも360mm長く、3.7㎡以上の面積を持ち、この下には840馬力、1,100Nmのトルクを発生するパガーニ製5,980cc V型12気筒エンジンが隠されている。重量わずか4.4kgのチタン製エグゾーストシステムと特徴的な4本のテールパイプは、リアグリルがないために剥き出しになって見ることができる。そして、わずか1,280kgの重量と車体の形状によって極めて高いエアロダイナミクス効率が実現されている。
Engine | Pagani V12 60° 36 valves 5,980 CC, twin turbo |
Power | 840 PS (618 kW) at 5,900 rpm |
Torque | 1,100 Nm from 2,000 rpm to 5,600 rpm |
Transmission | Pagani by Xtrac, transverse mounted 7-speed sequential |
Brakes | Pagani by Brembo carbon-ceramic self-ventilated disc brakes: diameter 410 x 38 mm with 6-piston one-piece calliper at the front; diameter 390 x 34 mm with 4-piston one-piece calliper at the rear |
Wheels | One-piece APP Tech in forged Avional, 20” at the front and 21” at the rear |
Tyres | Pirelli PZero Corsa 265/30 R20 at the front and 355/25 R21 at the rear; Pirelli SottoZero for driving in low temperatures |
Suspension | Active forged aluminium alloy, independent double wishbone with variable-pitch helical springs and coaxial dampers |
Chassis | Carbon-Titanium HP62 G2 and Carbon-Triax HP62 monocoque |
Dry weight | 1,280 kg |