VW Golf I GTI Group 4 ‘Pierburg’ (1980) & Golf II GTI Group A ‘World Champion‘ (1986)

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伝説のゴルフGTI──グループ4の栄光から世界王者へ

ゴルフI GTI グループ4「ピアブルク」

メインスポンサーの名を冠した「ピアブルク」ことゴルフI GTIは、当初は2バルブ仕様のGTIエンジンをベースにチューニングされていた。1980年、ペール・エクルンドハンス・シルヴァンの名コンビによって数々のラリー競技(グループ2)で好成績を収め、一躍その名を轟かせた。

翌1981年のドイツラリー選手権第2戦以降、グループ4規定のもとエッティンガー製16バルブヘッドの装着が可能となり、ピアブルクGTIにも採用された。2011年には白ボディを用いて、当時の仕様を忠実に再現した車両が製作されている。同年、サンマリノのラリーイベントにてオリジナルドライバーのエクルンドとシルヴァンの手で復活を遂げた。

ゴルフII GTI グループA「ワールドチャンピオン」

ワールドチャンピオン」と称されるゴルフII GTIは、1986年FIA世界ラリー選手権において圧倒的な存在感を示し、フォルクスワーゲン・モータースポーツの黄金時代を象徴する1台である。

ドライバーはスウェーデン出身のケネス・エリクソン、コ・ドライバーはドイツのペーター・ディークマン。彼らのコンビがグループAカテゴリー初年度のチャンピオンに輝いた。ハノーファーにあるフォルクスワーゲン・モータースポーツのファクトリーにて、車重を880kgまで軽量化し、最高出力176馬力にまで高めるなど大幅なモディファイが施された。

この車両は2009年にレストアされ、以降はエーデルワイス・ベルクプライスなどのクラシックレースイベントにてその姿を見せ続けている。