2026年、キャデラックF1チームのドライバーとして復帰することが決まったメキシコ人ドライバー、セルジオ・“チェコ”・ペレス。10年以上にわたるキャリアで培った経験と結果は、チームの立ち上げにおいて大きな財産となる。
苦境を乗り越えたキャリア
ペレスは2011年にザウバーからF1デビューを果たし、その後マクラーレン、フォースインディア/レーシングポイントを経て2021年にレッドブルへ加入した。
レッドブルでは2022年と2023年にコンストラクターズチャンピオンシップ制覇に貢献し、マックス・フェルスタッペンのパートナーとしてチームを支える役割を担った。
一時はシートを失ったものの、2026年から再びグリッドに戻ることとなる。
通算成績
- F1デビュー:2011年(ザウバー)
- 出走数:281戦
- 優勝数:6勝
- 表彰台:39回
- ポールポジション:3回
- ファステストラップ:12回
- 最高位シーズンランキング:2位(2023年)
6度の優勝と数多くの表彰台を経験しており、レース巧者としての地位を確立している。特にタイヤマネジメントの巧みさは高く評価され、逆境からでも結果を引き寄せる力を持つ。
キャデラックでの新たな挑戦
ペレスは「キャデラックF1チームへの加入はキャリアにおいて非常にエキサイティングな新章だ。アメリカ大陸を代表するチームを築き上げ、いずれは最前線で戦いたい」と意欲を語っている。
メキシコ出身であるペレスの存在は、アメリカ大陸全体のファンを巻き込み、キャデラックF1のブランド力を大きく高めることが期待される。豊富なレース経験と勝負強さを兼ね備えた彼の復帰は、チームにとって極めて重要な意味を持つだろう。