F1に参戦して5年目を迎える角田裕毅。2025年シーズンの推定年俸は200万ドル(約3億円)と報じられている。この額はF1ドライバー全体で14位に位置するが、その評価には「格安」との声も上がっている。一方で、昨季から倍増しており、着実な成長とチーム内での信頼の高まりを示す数字でもある。
倍増した年俸 ― 評価の裏付け
海外メディア『RN365』が報じたリストによれば、角田の推定年俸は200万ドル。昨年は100万ドル前後とされていたため、今季は倍増したことになる。これは、2024年シーズンを通じて見せた安定感あるドライビング、そして入賞を重ねてチームに貢献した実績が反映された結果であると考えられる。
ペレスとの比較 ― “格安”と評される理由
角田が置かれている立場を考えると、この金額は「格安」とも言える。かつて同じポジションを担っていたセルジオ・ペレスは、レッドブル時代に年俸1100万ドル(約17億円)を受け取っていた。海外メディア『BOLAVIP』も「ユウキの給与は、同じ役割に就いたペレスと比べてはるかに低い」と指摘している。
強豪チームであるレッドブルのセカンドドライバーとして走るにもかかわらず、この報酬の低さは異例ともいえる。
F1ドライバー間での位置付け
2025年の年俸ランキングでは、マックス・フェルスタッペンが6500万ドル(約99億円)で首位、ルイス・ハミルトンが6000万ドル(約91億円)、シャルル・ルクレールが3400万ドル(約51億7000万円)と続く。トップ層と比べれば、角田の200万ドルは大きな開きがある。
一方で、ルーキーのアイザック・ハジャーやジャック・ドゥーハンといった新人が50万〜100万ドルで契約していることを踏まえると、角田の額は中堅へのステップアップを象徴する位置づけとも言える。
今後の展望 ― 真価を問われるシーズンへ
角田裕毅の年俸200万ドルは、評価と課題の両面を映し出す数字である。倍増したことで成長が認められた一方で、同じ役割を担ったドライバーと比べれば「安すぎる」との声も根強い。
今季のパフォーマンス次第では、さらなる昇給や契約条件の改善も見込めるだろう。角田にとって2025年は、真のトップドライバーへの道を切り開く重要なシーズンとなる。