Aston Martin & Brough Superior AMB 001 Pro

AMB 001 Proは、2022年11月8日、イタリアのミラノで開催されたモーターサイクルショーEICMAにて発表された、アストンマーチンとブラフ・シューペリアによるサーキット専用スーパーバイク。
アストンマーティンの比類なきハイパーカー「Valkyrie AMR Pro」からインスピレーションを得た完全限定生産の「AMB 001 Pro」は、アストンマーティンの伝説的なデザインとブラフ・シューペリアの最新技術を組み合わせた、両ブランドによる最新のコラボレーションモデルだ。

2019年にアストンマーティン初のバイクとなる「AMB 001」がEICMAで公開され、AMB 001 Proはその後継モデルとなる。アストンマーティンとブラフ・シューペリアという、英国を代表する歴史的なパフォーマンスブランドが手を組むことで、ユニークでモダン、軽量かつパワフルなスポーツバイクが誕生し、100台限定で生産されたAMB 001は現在は完全に完売している。

AMB 001の後継モデルであるAMB 001 Proは、先代モデルから25%パワーアップし、F1マシンに匹敵する1.28hp/kgのパワーウェイトレシオを実現している。新しいAMB 001 Proは、AMB 001から学んだことを基に、サーキットでの爽快感を極限まで高めている。 CNC（コンピュータ数値制御）加工機によって、AL 5000ソリッド・ビレットアルミニウムから完全に削り出された2気筒997ccエンジンを搭載し、パワーアップを実現。また、湿式シリンダーライナーを採用した新しいシリンダーデザインにより、冷却性能も向上されている。

フロントカウルを車体に固定し、フロントスポイラーとサイドウィングによりダウンフォースを増加させ、フロントエンドでダウンフォースを生み出せるようになった。トンネル効果のあるエアブレードはライダー上空に風を送り込み、気流はフロントウイングに組み込まれた大型インテークから入り、新型フロントカウルを通過してダイナミックウィンドシールドで偏向される。さらに、エアロスタビライザーデザインのリアフィンが、エアロダイナミクスのアップデートをさらに洗練されたものにしている。

AMB 001 Proは、アストンマーティン・ヴェルダント・ジェイドとサテン仕上げのカーボンファイバー、ブラック・セラコートのエンジンやサスペンションを組み合わせたレーシング・カラーを採用した単一仕様となっており、さらに、アストンマーティンのトラックレーサーの血統にちなんで、フォトン・ライムのアクセントが加えられている。

AMB 001 Proには、アストンマーティンの他のエクストリームパフォーマンスモデルや超高級車と同様に、アストンマーティンの「レースウィング」バッジが装着されており、アストンマーティン・ヴァルキリープログラムのためにデザインされたこのケミカルエッチングされたアルミニウムのレースウィングは、通常のエナメルバッジよりも99.4％軽く、厚さもわずか70ミクロンと人間の髪の毛よりも30％も薄いのだとか。 ノーズカウルとタンクには、ペイント仕上げの上に滑らかなラッカーが塗られる。

このAMB 001 Proは、フランスのトゥールーズにあるブラフ・シューペリアの工場で手作業で製造され、 最初の納車は、2023年第4四半期に行われる予定だ。