MAZDA RX-7 254 (1982)
マツダ車にルマン初完走をもたらしたのが1982年にエントリーしたこのマシーン。エンジンはドライサンプの13Bロータリーを搭載している。参加形態はTWR(トム・ウォーキンショー・レーシング)とのジョイント・ベンチャーだった。カテゴリーはIMSA・GTX。寺田陽次郎/従野孝司/アラン・モファット組がギアボックス・トラブル、燃料系の不調に悩まされながらも24時間を走りきり、14位でフィニッシュラインを跨いだ。ちなみにこの年はグループC元年。ポルシェ956が圧倒的な強さで表彰台を独占した年として記憶される。
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MAZDA 737C (1985)
RX-7ベースのシルエット・フォーミュラでルマンを戦ってきたマツダがグループCカー(といっても下位カテゴリーのCジュニア、もしくはC2と呼ばれるクラス)で参戦を始めたのは1983年のこと。この737Cはその進化型である。前年型727Cとの変更点は操縦安定性とダウンフォースの改善。そのためホイールベースが延長され、ボディワークも変更された。ボディデザインはムーンクラフト。2台エントリーしたうちの1台は一時C2クラスのリーダーを務めたが、ギアボックス・トラブルでクラス3位(総合19位)に。オイルリリーフバルブのトラブルに見舞われたもう1台はその交換に手間取りクラス6位(同24位)でフィニッシュした。
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MAZDA 787B (1991)
1991年、ついにルマンに日の丸を掲げることに成功したのがこのマシーン。緑/オレンジに塗り分けられた美しいスタイリング、そして4ローターのソプラノサウンドが観衆を魅了した。トップに立ったのはスタートから21時間が経過した時点。シルバーアローがオーバーヒートで緊急ピットインしたのを尻目に、常に同ラップで食らいついていた787Bは正確に速い周回を刻み続け、リードを着々と積み増していった。そして1991年6月23日午後4時、ついに歓喜のフィニッシュを迎えたのだった。シェブロンB16・マツダでロータリーサウンドが初めてルマンに響いてから22年目の悲願達成。しかもロータリーエンジンがルマンに出場できる最後の年に勝ち取った、あまりにもドラマチックな勝利だった。他の2台の787B / 787もほぼトラブルフリーで走り続け、6位と8位という好成績を収めた。日本の誇り。
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