トヨタ新社長 近健太とは?経歴・年収・学歴・人物像を徹底解説【2026年最新人事】

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2026年2月6日、トヨタ自動車は大きな経営体制の変更を発表した。2026年4月1日付で、現社長の佐藤恒治氏が代表取締役副会長に就き、新社長兼最高経営責任者(CEO)として**近健太(こん けんた)**氏が昇格する。

佐藤社長就任からわずか3年でのトップ交代。世界最大手の自動車メーカーであるトヨタが、なぜ今、財務とソフトウェア領域に精通した近氏をトップに据えるのか。本記事では、近健太氏の経歴、年収、学歴、そしてその人物像と経営手腕について詳しく解説する。

トヨタ新社長 近健太のプロフィールと学歴

近健太氏は1968年(昭和43年)8月2日生まれ、新潟県出身の57歳(2026年就任時)。 学歴および主なプロフィールは以下の通りである。

  • 氏名: 近 健太(こん けんた)
  • 生年月日: 1968年8月2日
  • 出身地: 新潟県
  • 最終学歴: 東北大学 経済学部卒業(1991年3月)

東北大学経済学部を卒業後、1991年にトヨタ自動車に入社。典型的な「プロパー社員」でありながら、そのキャリアは経理・財務畑と先進技術領域(ソフトウェア)を横断する異色のものだ。

経理・財務のプロから「ウーブン」を経てトップへ:異例の経歴

近氏のキャリアにおける最大の特徴は、「CFO(最高財務責任者)」としての手腕と、トヨタのソフトウェア開発子会社「ウーブン・バイ・トヨタ」での経営経験を併せ持っている点にある。

主なキャリアの変遷:

  • 経理のスペシャリスト: 入社以来、長らく経理部門を歩み、2017年には経理部長に就任。トヨタの「金庫番」として強固な財務基盤を支えてきた。
  • 先進技術とCFOの両立: 2019年には先進技術開発カンパニーの幹部を務めつつ、2020年にCFO(最高財務責任者)に就任。小林耕士氏(元番頭)の後任として、トヨタの財務戦略を指揮した。
  • ウーブンでの武者修行: 2023年、一度トヨタ本体の執行役員副社長を退任し、ウーブン・バイ・トヨタの代表取締役兼CFOへ転出。ジェームス・カフナー氏と共に、またその後は隈部肇CEOと共に、SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)開発の最前線で経営のかじ取りを行った。
  • 本体への復帰と社長昇格: 2025年1月にトヨタ自動車執行役員に復帰。同年Mobility 3.0 Office担当などを経て、2026年4月より社長兼CEOに就任する。

一度本体の取締役を離れ、子会社で先端技術の経営を経験してからトップとして復帰するルートは、トヨタの社長人事としては極めて異例である。

なぜ近健太氏が選ばれたのか?佐藤恒治氏との役割分担

今回の人事は、佐藤恒治社長(当時)の「更迭」ではなく、グループ全体の「フォーメーションチェンジ」であると説明されている。

佐藤氏は2025年から経団連副会長、2026年1月からは日本自動車工業会(自工会)会長も務めている。業界全体を牽引する役割が増大する中、佐藤氏は副会長として対外的な活動や財界活動に注力し、近氏がトヨタ本体の実質的な経営とかじ取り(CEO)を担う体制となる。

近氏が選ばれた理由:

  1. 収益構造の強化: 米国の高関税政策や競争激化により、稼ぐ力の低下が懸念されている。近氏はCFOとして「損益分岐台数を下げる」構造改革を主導できる人物であること。
  2. アジャイル開発の実践: ウーブン・バイ・トヨタでの経験から、ソフトウェア開発特有の「アジャイル(短期間での改善と検証)」な思考をトヨタ本体に植え付けることが期待されている。

近健太氏の年収・役員報酬

近氏の役員報酬については、2023年3月期のデータにおいて**「報酬総額 1億2000万円」**であることが公開されている。

  • 2023年3月期: 1億2000万円(取締役・執行役員副社長当時)

トヨタ自動車の社長および内山田竹志氏や豊田章男氏といった歴代トップの報酬例を見ると、数億円から10億円規模になるケースもある。社長就任後の報酬は、業績連動分を含め、従来の1億2000万円から大幅に増額される可能性が高い。

経営哲学と人物像:「悪いときに踏ん張れる構造を」

記者会見において近氏は、「今は損益分岐台数を下げて、悪いときに踏ん張れる収益構造をつくっていかないといけない」と危機感をあらわにした。

また、トヨタの課題として「新しいことをやる時に過去のやり方に沿った考え方をしてしまう」点を挙げている。ウーブン・バイ・トヨタで培った「徹底した情報共有」と「アジャイルな意思決定」を、巨大組織であるトヨタにどう実装していくかが、近新社長の最大の手腕の見せ所となるだろう。


2026年2月6日の就任記者会見


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