2026年のF1グリッドは、キャデラックやアウディといった新チーム・新体制の本格始動により、ドライバーの移籍市場もかつてない激動を迎えた。それに伴い、各ドライバーの年俸(ベースサラリー)やボーナスを含めた潜在的な総収入(ポテンシャルインカム)も大きく変動している。
本記事では、最新の推定データとリストに基づき、トップグリッドを争う22名のドライバーたちの年収ランキングと、各選手の給与事情を詳細に解説する。さらに、日本のエース・角田裕毅の状況についても触れていこう。
- 2026年F1ドライバーの年俸・年収の全体像
- 【2026年最新】F1ドライバー年収・年俸ランキング一覧表
- 2026年 F1ドライバー全22名の年俸・年収解説
- 1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
- 2位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
- 3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
- 4位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
- 5位:ランド・ノリス(マクラーレン)
- 6位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
- 7位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
- 8位:カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
- 9位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
- 10位:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
- 11位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
- 12位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
- 13位:アイザック・ハジャー(レッドブル)
- 14位:エステバン・オコン(ハース)
- 15位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
- 16位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
- 17位:K・キミ・アントネッリ(メルセデス)
- 18位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
- 19位:リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)
- 20位:オリバー・ベアマン(ハース)
- 21位:アービッド・リンドブラッド(レーシング・ブルズ)
- 22位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
- 角田裕毅の2026年シーズン年収・年俸
- まとめ:F1ドライバーの年収が示すモータースポーツの頂点
2026年F1ドライバーの年俸・年収の全体像
最新のデータによると、2026年シーズンのF1ドライバーのベースサラリーは、最低額の75万ドルから最高額の7,000万ドルまでと非常に幅広い。グリッド全体の平均年俸は1,640万ドルとなっているが、中央値は1,100万ドルである。これは、トップ層の数名が巨額の報酬を得ることで平均値を大きく引き上げている「トップヘビー」な構造であることを示している。
また、ベースサラリーの上に、優勝や表彰台、チャンピオンシップの順位に応じた非公開のパフォーマンスボーナスが加算される。そのため、実際の年収(ポテンシャルインカム)は基本給を大きく上回るケースが多い。
【2026年最新】F1ドライバー年収・年俸ランキング一覧表
| 順位 | ドライバー | 所属チーム | 基本年俸 (Base Salary) | 最大見込年収 (Potential) |
| 1 | マックス・フェルスタッペン | レッドブル | $70m (約108億円) | $90m (約139億円) |
| 2 | ルイス・ハミルトン | フェラーリ | $60m (約93億円) | $70m (約108億円) |
| 3 | シャルル・ルクレール | フェラーリ | $34m (約52億円) | $46m (約71億円) |
| 4 | ジョージ・ラッセル | メルセデス | $34m (約52億円) | $50m (約77億円) |
| 5 | ランド・ノリス | マクラーレン | $30m (約46億円) | $69.5m (約107億円) |
| 6 | フェルナンド・アロンソ | アストンマーティン | $20m (約31億円) | $22.5m (約35億円) |
| 7 | ピエール・ガスリー | アルピーヌ | $18.2m (約28億円) | $29.6m (約46億円) |
| 8 | カルロス・サインツ | ウィリアムズ | $13m (約20億円) | $16m (約25億円) |
| 9 | オスカー・ピアストリ | マクラーレン | $13m (約20億円) | $40.5m (約62億円) |
| 10 | アレックス・アルボン | ウィリアムズ | $12m (約18億円) | $15m (約23億円) |
| 11 | ランス・ストロール | アストンマーティン | $12m (約18億円) | $13.5m (約21億円) |
| 12 | セルジオ・ペレス | キャデラック | $10m (約15億円) | $11.5m (約18億円) |
| 13 | アイザック・ハジャー | レッドブル | $7.5m (約11億円) | $9.5m (約15億円) |
| 14 | エステバン・オコン | ハース | $7m (約11億円) | $9m (約14億円) |
| 15 | ニコ・ヒュルケンベルグ | アウディ | $7m (約11億円) | $9.9m (約15億円) |
| 16 | バルテリ・ボッタス | キャデラック | $5m (約7.7億円) | $7m (約11億円) |
| 17 | K・キミ・アントネッリ | メルセデス | $3.4m (約5.2億円) | $15.4m (約24億円) |
| 18 | ガブリエル・ボルトレト | アウディ | $2m (約3.1億円) | $3m (約4.6億円) |
| 19 | リアム・ローソン | レーシング・ブルズ | $1m (約1.5億円) | $2m (約3.1億円) |
| 20 | オリバー・ベアマン | ハース | $1m (約1.5億円) | $1.5m (約2.3億円) |
| 21 | アービッド・リンドブラッド | レーシング・ブルズ | $500k-1m (約1億円) | $1m-1.5m (約2億円) |
| 22 | フランコ・コラピント | アルピーヌ | $500k-1m (約1億円) | $1.5m-2m (約2.7億円) |
(※1ドル=155円換算の目安。金額は推定値)
2026年 F1ドライバー全22名の年俸・年収解説
ここからは、各ドライバーの年俸事情や昇給の背景について詳しく解説していく。
1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
基本年俸:$70m / 最大見込年収:$90m
現役最強王者としての地位を不動のものにしているフェルスタッペン。ベースで7,000万ドル、ボーナスを含めると最大9,000万ドルという異次元の収入を誇る。純資産は現在約2億ドルだが、2027年以降はさらに年間1億ドル規模の契約になるとも報じられている。
2位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
基本年俸:$60m / 最大見込年収:$70m
フェラーリへの電撃移籍を果たした7度の世界王者。純資産は約5億8,000万ドルとグリッドで最も裕福なドライバーである。フェラーリでも6,000万ドルという破格のベース年俸を手にしている。
3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
基本年俸:$34m / 最大見込年収:$46m
ハミルトンと並ぶフェラーリのもう一人のエース。ベースは3,400万ドルだが、ボーナス込みで最大4,600万ドルに達する。フェラーリはこの2人だけで年間9,400万ドル(約145億円)を支払う最もリッチな体制を敷いている。
4位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
基本年俸:$34m / 最大見込年収:$50m
2026年シーズンにおいて最も大きな昇給を果たしたのがラッセルである。メルセデスからのベース年俸は前年の1,500万ドルから3,400万ドルへと倍増以上を記録した。
5位:ランド・ノリス(マクラーレン)
基本年俸:$30m / 最大見込年収:$69.5m
マクラーレンのエースとして成長を続けるノリスも、前年から1,200万ドルアップの3,000万ドルへと昇給。特筆すべきはボーナスのポテンシャルであり、成績次第で最大6,950万ドルに跳ね上がる契約となっている。
6位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
基本年俸:$20m / 最大見込年収:$22.5m
大ベテランのアロンソはベースが2,400万ドルから2,000万ドルへとやや下がったものの、依然として高給を維持。これまでのキャリアで築いた純資産は2億6,000万ドルにのぼる。
7位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
基本年俸:$18.2m / 最大見込年収:$29.6m
アルピーヌで着実な評価を得ているガスリーは、ベース年俸が1,000万ドルから1,820万ドルへと大幅にジャンプアップした。
8位:カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
基本年俸:$13m / 最大見込年収:$16m
ウィリアムズへの移籍を決断したサインツ。新天地でも1,300万ドルという手堅いベース年俸を確保している。
9位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
基本年俸:$13m / 最大見込年収:$40.5m
ノリス同様、ピアストリもマクラーレンとの契約で巨大なボーナスオプションを持っている。ベースは1,300万ドルだが、成績次第で4,000万ドル超えが見込める夢のある契約だ。
10位:アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
基本年俸:$12m / 最大見込年収:$15m
ウィリアムズの再建を支えるアルボンは、チームの要として1,200万ドルのベースサラリーを得ている。
11位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
基本年俸:$12m / 最大見込年収:$13.5m
アストンマーティンで安定したポジションを維持するストロールは、1,200万ドルのベース年俸となっている。
12位:セルジオ・ペレス(キャデラック)
基本年俸:$10m / 最大見込年収:$11.5m
F1に新規参入を果たすキャデラックへと電撃加入。経験豊富なベテランとして、新チームの礎を築く役割を1,000万ドルの報酬で担う。
13位:アイザック・ハジャー(レッドブル)
基本年俸:$7.5m / 最大見込年収:$9.5m
昇給率という点では彼がトップクラスだ。レッドブルへの昇格に伴い、ベース年俸は100万ドル以下から一気に750万ドルへと跳ね上がった。
14位:エステバン・オコン(ハース)
基本年俸:$7m / 最大見込年収:$9m
ハースへと移籍したオコン。中堅チームのエース格として700万ドルのベースサラリーを確保している。
15位:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
基本年俸:$7m / 最大見込年収:$9.9m
ワークス体制となるアウディのプロジェクトを牽引するヒュルケンベルグ。経験値が高く評価されている。
16位:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
基本年俸:$5m / 最大見込年収:$7m
ペレスと共にキャデラックのシートに座るボッタス。実績あるコンビとしてチームの開発を支える。
17位:K・キミ・アントネッリ(メルセデス)
基本年俸:$3.4m / 最大見込年収:$15.4m
メルセデスの期待の星。ベース年俸は500万ドルから3400万ドルへ調整されたものの、チャンピオンシップをリードするような活躍を見せれば、ボーナスで1,500万ドル以上を稼ぎ出すポテンシャルを秘めている。
18位:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
基本年俸:$2m / 最大見込年収:$3m
アウディのジュニアプログラム出身としてステップアップ。ルーキー層としては比較的高水準の200万ドルを得ている。
19位:リアム・ローソン(レーシング・ブルズ)
基本年俸:$1m / 最大見込年収:$2m
レーシング・ブルズのシートを獲得したローソン。ジュニアプログラム出身特有の初期契約として、ベースは100万ドルに抑えられている。
20位:オリバー・ベアマン(ハース)
基本年俸:$1m / 最大見込年収:$1.5m
ハースでフル参戦を果たすベアマンも、ローソン同様にルーキー契約の100万ドル水準となっている。
21位:アービッド・リンドブラッド(レーシング・ブルズ)
基本年俸:$500k-1m / 最大見込年収:$1m-1.5m
ルーキーイヤーで既に存在感を示しているリンドブラッドだが、報酬額はグリッド最下層の50万〜100万ドル。トップのフェルスタッペンの2%未満というシビアな世界だ。
22位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
基本年俸:$500k-1m / 最大見込年収:$1.5m-2m
アルピーヌにシートを得たコラピントも、リンドブラッドと並んで現在のグリッドで最も低い給与帯に属しているが、今後の活躍次第で大型契約を勝ち取るチャンスがある。
角田裕毅の2026年シーズン年収・年俸

2021年から5シーズンにわたりレギュラーシートを守り続けた角田裕毅だが、2026年は惜しくもフルタイムのシートを喪失し、レッドブルおよびレーシング・ブルズの「リザーブドライバー」としてシーズンを迎えた。しかし、シーズン中盤に見事な代役出場を果たし、再びその実力をパドックに証明している。
2026年の角田の年収は、リザーブとしての「基本給(リテーナー)」と、レース出場時の「コールアップ・ペイ(代役参戦報酬)」の2本柱で構成されている。
『F1 Salaries』の指標によれば、2026年の角田のリザーブ基本給は40万〜80万ドル(約6,000万〜1億2,000万円)と推定されている。レギュラー時代の2025年に得ていた推定年俸200万ドルからは大幅なダウンとなるが、これは新人ドライバー(約100万ドル)の40〜80%に相当し、リザーブとしては最高クラスの待遇である。さらに角田は2026年のリザーブ陣の中で唯一「コールアップ・ペイ」を手にしている。
今年8月、アイザック・ハジャーの負傷によりレッドブル陣営の体制が急遽変更され、リアム・ローソンがレッドブルへ昇格し、角田はレーシング・ブルズのシートに座ることとなった。オランダ、イタリア、スペインの3戦に出場し、それぞれ11位、10位、14位でフィニッシュ。特にモンツァ(イタリアGP)では見事ポイントを獲得してみせた。
1戦あたりの追加報酬は約4万2,000ドルとされ、3戦の出場で約12万5,000ドル(約1,800万円)を獲得。基本給と合算すると、2026年の推定総収入は52万5,000ドル〜92万5,000ドル(約7,800万〜1億3,800万円)のレンジに着地する見込みだ。
まとめ:F1ドライバーの年収が示すモータースポーツの頂点
2026年のF1ドライバーの年俸ランキングを眺めると、フェルスタッペンやハミルトンといった一握りのトップランナーが文字通り「天文学的」な報酬を得ていることがわかる。
一方で、ルーキー層は50万ドル〜100万ドルからのスタートとなり、自らの腕一つで成り上がるハングリー精神が求められる。この極端な実力主義とマネーゲームこそが、F1が世界最高峰のエンターテインメントである証左でもある。
